沖縄に農水省の対策チーム派遣 野村農水相「知事と直接話をしながら対策」 高病原性鳥インフル確認


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
沖縄で確認された高病原性鳥インフルエンザウイルスへの対策方針を述べる野村哲郎農水相=16日、東京

 【東京】沖縄県金武町の養鶏場から検出された鳥インフルエンザウイルスが県内初の高病原性と確定したことを受け、野村哲郎農林水産相は16日午前の閣議後会見で、対策チームとして農水省から連絡調整や疫学調査を担当する職員ら4人を現地に派遣したと明らかにした。「玉城(デニー)知事と直接話をしながら(対策を)やっていく」とし、県と連携を強めて今後の対策にあたる考えを示した。

【ニュースの一報】高病原性鳥インフル、沖縄で初確認

 野村氏は、2020年1月に県内で豚熱(CSF)が発生した当時、「初めての経験で非常に対応が遅くなってしまった」と初動対応が遅れたと指摘。その点を踏まえ、早い段階で藤木眞也農水政務官と玉城知事との会談や対策チームの派遣を決めたと明かした。

 野村氏は「知事の判断を仰ぐところが一番大きい。埋却地があるのかや埋却処分はどうするのか、衛生管理がどうだったのかなどいろいろな話がある」などとし、玉城知事との連携を密にして対策を進めるとした。

 全国でウイルス感染が拡大している原因について「特定は困難」としながらも、「専門家によると環境中のウイルス濃度が非常に高くなっている」と述べ、飛来した野鳥の羽やふんからウイルスが拡散している可能性も指摘した。

>>この後の流れと感染防止のポイントは?【作業スケジュール表】


【関連記事】

▼【速報】殺処分はじまる 金武の養鶏場で約4万5千羽、焼却へ

▼鶏卵の供給に影響は?関係者「防疫体制を強化するしかない」 

▼デニー知事「非常に厳しい状況」 沖縄で高病原性鳥インフル初確認

▼農場では今月9日から14日までに鶏7500羽以上が死ぬ