日本海側で大雪になるなど全国的にも厳しい寒波に見舞われる中、沖縄地方各地でも22日ごろから平年より気温が下がり強い風が吹き付けている。
クリスマスのイルミネーションの明かりが輝く那覇市の中心地、久茂地交差点では23日夜、コートやダウンなどを着込み冬の装いで行き交う人々の姿があった。
【去年は暑かった!】サンタとTシャツ…沖縄、汗ばむクリスマスイブ
クリスマスイブ前日の23日の沖縄本島地方は国頭村奥で午後10時に9.8度まで落ち込み、那覇は午前11時に13.7度を観測して以降、終日14度前後で推移した。気象庁の観測によると、平年差で5~6.8度下回り、最も寒い時期を下回った。気象庁の予報では24日も13~15度で推移する見込みだ。
沖縄気象台の過去20年間の観測データによると、12月24日と25日の平均気温は14ー22度で推移している。平均気温が20度を上回ったのは過去に24日が5回で、25日が3回だった。最高気温が「夏日」を示す25度を超えたのは17年(24日)と19年(25日)の2回だけだった。
気温だけを見るとそこまで寒くなさそうと感じる人もいるかもしれないが、沖縄の冬が意外に寒いと感じるのは、強い風が吹き付けるからだろう。
体感温度を高度計算ツールで計算してみたところ、21年12月の那覇の平均気温は18.9度だが、体感温度は10度になった。
23日は風も強く沖縄本島地方には強風と波浪注意報が発出された。午前5時50分には那覇市で最大風速14.7メートル、南城市では午前2時50分に最大瞬間風速20.4メートルを観測。
風速20メートルは、自動車が一般道路で相応する時速50キロに相当し、人は風に向かって歩けなくなり傘もさせなくなる「やや強い風」にあたる。
沖縄気象台によると、注意報は24日も継続する見込みで、24日まで続いた寒さは25日以降に最高20度、最低15度と平年並みに上がる見込みだ。
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