沖縄の医療フェーズ引き上げ 一部で救急受け入れ制限 新たに1383人感染(1月14日朝まとめ)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は13日、新型コロナウイルス感染の入院者数が増加しているとして、確保病床数の目安となる医療フェーズを引き上げた。フェーズ4だった本島はフェーズ5となり、確保病床が441床から572床に増える。一方、インフルエンザとの同時流行で医療現場は逼迫(ひっぱく)しており、救急や一般医療を一部制限せざるを得ない医療機関も出ている。

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 本島のフェーズ引き上げは昨年9月30日以来。フェーズ3Bだった宮古と八重山はそれぞれフェーズ4に引き上げる。

 県発表によると、新型コロナの新規感染者は1383人で前週比693人(33.4%)減ったが、病床使用率は45.7%で日々増加している。50~80代の男女6人が感染後に死亡した。県域別の病症使用率は本島48.6%、宮古16.7%、八重山52.8%だった。

 27の重点医療機関では救急対応する22機関中、6機関が受け入れ制限をしている。救急車の受け入れ制限や外来対応の一時停止などがある。また7機関が、発熱や一般外来といった診療の制限を行っている。

 県衛生環境研究所が定期的に実施しているゲノム解析では、オミクロンの亜系統が9種類検出され、「BA・5・2・24」「BQ・1・2」の2種類が初確認された。

 インフルは13日午前11時時点で36人(中等症18人、軽症18人)が入院している。

(金良孝矢)

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