【那覇】首里高校1~2年生の25人は13日、那覇市役所で市が抱える観光に関する課題について独自の解決策などを発表した。商業施設マキシーの復活やアニメやドラマ制作による那覇市の「聖地」化など、さまざまなアイデアが披露された。
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今回の取り組みは、就職情報大手のマイナビと那覇市による共催事業で、高校生に地元企業が持つ魅力や仕事に対する理解を深めてもらい、社会人になる時に地元企業を選択してもらうことなどが主な目的。今回は市内企業10社が事業に協力した。
昨年10月19日には那覇市から生徒に対して那覇が抱える課題として(1)旅行客の宿泊日数の向上(2)慢性的な交通渋滞の解消策(3)国際通りへの地元客の誘客―の3点が提示された。生徒はその後、市内企業と共に解決策などを考え、13日の発表会では五つのグループに分かれ解決策を発表した。
「アニメの聖地化」などを提案した2年の生徒(17)は「昔からアニメやゲームが好き。県外でも多くの自治体が聖地化に取り組んでいるが、そのためには何より地元の協力が必要だ」と語った。宿泊日数を増やす方策として、独創的なデザインのホテルや外国人旅行客に特化したホテル建設、Wi―Fi環境の整備などを挙げた1年の生徒(16)は「今回学んだことをさまざまな場面で生かしたい」と語った。
(吉田健一)
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