嘉手納町、メールで個人情報675人分漏えい ファイルを誤送信 職員を懲戒処分 沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
(イメージ写真)

 【嘉手納】メールに誤った資料を添付してしまい675人分の個人情報を漏洩(ろうえい)したとして嘉手納町は26日、同日付で町民保険課の女性職員に戒告の懲戒処分を科したと発表した。誤送信されたのは2022年4月1日から7月13日までに役場が受け付けた住民異動届などから得た氏名や住所、異動理由などがまとめられた電子ファイル。

▼変身ベルトを万引…ネット転売目的 容疑で沖縄県職員を逮捕

 職員は昨年11月、住民からの住民登録に関する問い合わせに対し、参考資料の添付を誤って個人情報を管理するファイルをメールで送信した。受信した住民から1月3日に指摘されて発覚。町は住民がファイルを削除したことを確認し、2次被害はないとしている。

 ファイルは通常、インターネットに接続していない別の端末で保管し、管理している。職員が報告物を作成するために複製したファイルを、ネット接続しているパソコンに保存していたことが原因だという。當山宏町長は町ホームページで「改めてセキュリティーポリシーの遵守(じゅんしゅ)徹底を図り、電子ファイルの適正な保管、管理など個人情報の取り扱いについて全庁体制で再発防止に取り組む」と謝罪した。町は今後、ファイル情報に該当する町民らに文書を発送し、謝罪する方針。


【関連記事】

▼人事情報に不正アクセス 宜野湾市職員を懲戒処分 一般市民の情報含まれず

▼成績や入試問題が学内で閲覧可能な状態に 琉球大、20年4月から22年10月まで 情報漏えいは確認されず

▼IDとパスワードを不正使用し研究費を申請、酒気帯び運転で停職 琉大教員2人を懲戒処分

▼教員採用の受験者3000人分メアド流出 「BCC」使わず送信

▼那覇市が市民の個人情報を誤送信 1人分を155施設に