児童虐待疑いで児相通告、22年は過去最多2309人 沖縄県警、刑事事件で35件摘発 しつけと称し暴行も


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沖縄県警本部(資料写真)

 2022年に沖縄県警が取り扱った、児童虐待の疑いがあることから児童相談所に通告した児童数は、21年比401人増の2309人(暫定値)で過去最多を記録したことが22日、分かった。同日の県議会2月定例会の代表質問で、鎌谷陽之県警本部長が明らかにした。

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 さらに刑事事件として摘発したのは同6件増の35件で、被害児童数も同7人増の67人だったとした。養父がしつけと称して、児童に暴行を加え、骨折させるなどの傷害事件があった。

 鎌谷本部長は県民の問題意識向上が増加の背景にあるとの認識を示した上で「積極的な事件化により、児童の安全確保に努めている」と述べた。照屋大河氏(てぃーだ平和ネット)への答弁。

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