沖縄はシーミーの季節 先祖思い墓掃除 二十四節気「清明」


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清明に合わせて墓の掃除に訪れた真喜屋孝夫さん=5日午後、那覇市識名の識名霊園(小川昌宏撮影)

 5日は二十四節気の清明入り。沖縄県内では、親族で墓を清掃してクワッチー(ごちそう)を供え、先祖を供養する「清明祭(シーミー)」のシーズンが始まる。3年ぶりに新型コロナウイルスによる自粛呼びかけがないシーミーの季節となる。那覇市識名では草刈りなどの墓掃除する人の姿が見られた。

 那覇市民共同墓管理事務所によると、墓参客のピークは、4月22日か29日ごろと見ており、コロナの感染対策が緩和されていることから、今年は「ここ2、3年より多くなるのではないか」と想定する。

 真喜屋孝夫さん(75)=同市松山=は供花の水替えを行った。巻きずしや餅などお供え物とともに線香をたいて手を合わせ「子や孫の健康と平和を(先祖に)願った」と話した。

 清明祭による周辺の道路混雑を見込んで、那覇バスは、9、16、23、29日の4日間、午前10時~午後3時まで路線バスの経路を変更する。路線変更は2番(識名開南線)、3番(松川新都心線)、4番(新川おもろまち線)。

 沖縄気象台が5日発表した週間天気予報によると、清明祭シーズン初の週末である8、9日の沖縄本島地方の天気は、西日本に張り出す高気圧の影響で、晴れ時々曇りの予報。最高気温は22、23度程度となる見込み。
 (慶田城七瀬)