沖縄県宮古島市沖で陸上自衛隊幹部ら10人を乗せたヘリコプターが消息を絶った事故で、自衛隊は9日早朝から、前日夜に「人のようなものが浮いている」との通報があった伊良部島沿岸海域での捜索活動を実施している。海面から数十メートルの高さを保ちながら飛行する自衛隊機が、伊良部島北側の海岸付近を旋回している。陸自によると、9日午前11時半現在、人の姿や浮遊物は見つかっていない。自衛隊と海上保安庁は他の海域も含めて捜索を続けている。
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第11管区海上保安本部によると、8日午後7時前「人のようなものが浮いている」と一般人から捜索中の自衛隊員に通報があった。同日午後10時過ぎ、11管石垣航空基地のヘリコプターが現場周辺で約1時間、捜索活動を実施したが、人影のようなものの発見には至らなかったという。
9日朝からは、海上自衛隊の掃海艇や航空自衛隊の航空機などが通報があった海域周辺で、引き続き捜索を続けている。
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