陸自ヘリ事故、新たに2人の身元判明 第8飛行隊所属の内間3等陸尉と山井3等陸佐


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UH60ヘリコプター

 宮古島市沖で発生した陸上自衛隊ヘリコプターの事故を巡り、陸自は25日、これまでに死亡が確認されている5人のうち、身元が判明していなかった2人について、ともに第8師団第8飛行隊の内間佳祐(うちま・けいすけ)3等陸尉(27)と山井陽(やまい・あきら)3等陸佐(47)と発表した。25日までに海底から引き上げた5人の身元が判明した。

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 坂本雄一(さかもと・ゆういち)前第8師団長(55)ら10人が乗ったヘリは6日午後3時46分、宮古島の航空自衛隊宮古島分屯基地を離陸し、10分後に洋上でレーダーから機影が消えた。これまでの捜索で、機体の胴体部分と6人が宮古島の西隣にある伊良部島北約6キロの水深約106メートルの海底で見つかったが、残る4人の行方は分かっていない。宮古島駐屯地トップの伊與田雅一(いよた・まさひと)宮古警備隊長がヘリに搭乗していたことも明らかになっている。

 自衛隊は、深い海での活動を可能とする「飽和潜水」と呼ばれる特殊技術を活用して5人を引き上げ、いずれも死亡を確認。うち身元が判明した坂本氏、庭田徹(にわた・とおる)1等陸佐(48)、神尊皓基(こうそ・ひろき)3等陸佐(34)の3人の氏名を公表していた。

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