玉城知事、連休中の感染対策を呼びかけ 発熱備え食料や抗原検査キットなど準備を 沖縄、コロナ増え人口比で全国ワースト3位


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連休を見据え、新型コロナウイルスの感染防止対策を呼びかける玉城デニー知事=27日、沖縄県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は27日、大型連休を前に記者会見し、過去2年間の傾向から連休後に新型コロナウイルスの新規感染者数が増える可能性があるとして、「県民1人1人の過ごし方が重要になる」と述べ、感染対策への協力を呼び掛けた。

 ▼人口比は全国3位 沖縄コロナ254人 前週比56人増(4月27日発表)

 連休中は多くの医療機関が休診となるため、救急外来へ受診が集中することが懸念されるとして、軽症や検査目的の救急受診を控えるよう求めた。 また、発熱した場合などに備えて3日分の食料や抗原検査キット、解熱剤などを準備するよう求めたほか、県の特設サイトに掲載されている発熱コールセンターや子ども医療相談の窓口に相談するよう呼び掛けた。

 連休中に県民の交流が活発化する一方、新型コロナの感染症法上の位置づけが5月8日に5類に移行する。

 玉城知事は「決して侮ることができない感染症。手洗いや換気、マスクの着用など基本的な対策を継続し、心身のリフレッシュをはかってほしい」と述べた。

 県の発表によると、27日の新規陽性者数は254人で前週比65人増だった。 4月以降に県内の新規陽性者数は増加傾向にあり、26日現在の人口10万人当たりの新規陽性者数は90・01人で、全国平均55・41を大きく上回り、都道府県別で上から3番目となった。

 27日時点の病床使用率は11・9%で、医療が直ちにひっ迫する状況ではないが、前週比で3・7ポイント上昇し、本島の医療フェーズを3Aから3Bに引き上げた。

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