スイスに拠点を置くMSCクルーズが所有する大型客船「MSCベリッシマ」(全長315.8メートル、17万1598トン)が2日正午、那覇市若狭の那覇クルーズターミナルに入港した。県内に寄港した船の中では最大重量となる。
乗客定員は5686人、乗員約1564人。同船は国内初運航で、今回のクルーズが第1弾。HIS、クルーズプラネット、ベストワンドットコムの3社協同チャータークルーズ。
4月29日に横浜を出発し、鹿児島を経由して那覇に寄港した。今後は石垣、基隆(台湾)を経由して横浜に戻る。
同日、約4600人の国内客が那覇港に降り立った。手配されたツアーバス23台、シャトルバス20台に乗り、乗客らは沖縄観光を楽しんだ。
東京都から家族4人で訪れた米山ゆりかさん(43)は「子どもたちとマリンスポーツをしたい」と笑顔を見せ、オリオンECO美らSUNビーチに向かった。
MSCクルーズは4月27日、2024年1~3月にベリッシマによる那覇発着のクルーズを運航すると発表。那覇発着で宮古島、石垣島、基隆(台湾)に寄港するプランを同28日から販売している。
観光の量から質への転換を見据え、観光客が航空機で沖縄を訪れクルーズ船に乗り換える旅行「フライ&クルーズ」の誘致を掲げる県観光振興課は「質の高いクルーズ観光の一つだ。フライ&クルーズにつながる向け大きな一歩だ」と話した。
(與那覇智早)
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