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ブランドの大切さ 村野一・オリオンビール代表取締役社長 <仕事の余白>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 今日はブランドについて、お話します。ソニー入社後、盛田昭夫社長(当時)から若手の集まりで「君達は何を担当しているの」と聞かれました。各自が「ウォークマンを設計しています」「TVを売っています」と答えると、盛田さんは「君達はSONYの4文字を築いているのだ」とおっしゃいました。はっとした瞬間でした。その後もブランドの大切さをたたき込まれました。

 ブランドとは企業の存在意義であり信念であると思います。企業がしてきたこと、してこなかったことの全てを反映し、時間をかけて大切な社員やお客さまの中で育まれていきます。

 人間も企業も同じです。何をせずとも印象は築かれます。挑戦なくして成長はありません。

 県民の皆さまにいただいた「オリオン」というブランド。代表として、これまでの歴史を大切にしつつ、積極的に新たなことへ挑戦していきます。

 メーカーとして、ブランドを高めるためにヒット製品を出すことは重要です。私自身、オリオン入社後、発売したビール「ザ・プレミアム」を何としてもヒットさせたいと思いました。(1)沖縄のDNAをもつ(2)新しい切り口を入れる(3)営業の基本を徹底する―を「ヒット製品を生み出す三つの要諦」とし、社員一丸で取り組みました。皆さまにご支援いただき、過去最高の出荷量を更新中です。

 今後は弊社ホテルで新サービスもヒットさせたいと考えています。沖縄とオリオンを輝かせる挑戦は続きます。社員と共に楽しんでいきたいと思います。