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兄は侍ジャパン 宮城弥生さんホリプロに 大弥投手の妹 俳優目指しまい進


この記事を書いた人 Avatar photo 斎藤 学
ホリプロに所属し芸能活動をスタートさせた宮城弥生=5月30日、東京駅

 宜野湾市出身の宮城弥生(17)が芸能プロダクションのホリプロに5月から所属し、俳優の夢に向けて踏み出した。兄はオリックスの宮城大弥投手。兄のドラフトの時、大弥投手のファンが感動する姿を目の当たりにし、芸能界を志したという。「兄のファンの姿が心に響いた。私も誰かの背を押せる存在になりたい」。今は演技の勉強に全力投球。秘めた才能が開花するのも近い。

芸能プロダクションのホリプロに所属し、本格デビューに向けてまい進する宜野湾市出身の宮城弥生さん(ホリプロ提供)

 ワールドクラシックベースボール(WBC)の観戦が運命の分岐点だった。今年3月のこと。「偶然にホリプロの人と出会った」と言う。演技を学べる高校に通っており、卒業したらもともとオーディションを受けようと決めていたため、渡りに船だった。すでに複数の芸能事務所から声はかかっていた。「夢を実現するには一番近いのがホリプロだった」。決意はさらに固まった。

 ホリプロに所属して1カ月余。本格デビューに向け、芸能スキルの習得に熱を入れる。歩き方からダンス、時代劇の台本読みや殺陣の授業も時間を惜しんで学ぶ。「全て今後に生かせる。とにかく多くの技術の引き出しを持っていたい」

 家族からの声援も力の源泉になっている。大弥投手が伝えた言葉は「周囲に左右されないよう自分を持て」。競争の激しい芸能界で花開くため、学校の友人らとも「切磋琢磨(せっさたくま)し合っている」と宮城は言う。

 大物芸能人が司会を務めるテレビのバラエティー番組にすでに出演を果たした。夢に描くのは俳優としての成功。目標に鈴木亮平や石原さとみ、綾瀬はるからを挙げた。「俳優本人と演技のギャップが好き」と、ベテラン俳優の冴えのある巧みな演技を見据える。

 医療系や学園ドラマに夢中になった自身を重ね、その舞台に立つ思い浮かべてまい進する。故郷の友人には「夢の一歩を踏み出せた。沖縄に帰ったらいい報告がしたい」。みなぎる才能が笑顔で語った。
 (斎藤学)


 みやぎ・やよい 2006年3月6日、宜野湾市出身。今年5月に芸能プロダクションのホリプロに所属。テレビ番組では「アッコにおまかせ!」「ワイドナショー」などに出演。身長163センチ。特技はカチャーシーとマット運動。趣味はドラマ鑑賞やカバーダンス。血液型はAB型。