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人口減少時代にAIができること 真嘉比愛・ちゅらデータ代表取締役 <仕事の余白>


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 厚生労働省が発表した「人口動態統計」によれば、昨年の沖縄県の出生率は全国最高水準の1・70を記録しましたが、県としては過去最低でした。少子高齢化と人口減少の流れが止まりません。私自身、親でありIT経営者として、将来の社会改善に向けて何ができるかを考えています。

 一つ目の対策として、AIやロボット技術の活用が挙げられます。子育てや介護支援の技術は急速に進化し、ユーザーが日常的に利用できるアプリケーションも増えています。次のステップでは、これらを有効活用するための情報発信が求められています。

 リモートワーク等の柔軟な働き方の推進も重要です。労働者がライフスタイルに合わせて働ける環境を整備することは、子育て中の親や地方在住者、フルタイム勤務が困難な方々にも多様な選択肢を提供します。実際に私が代表を務める会社においても、複数の社員が一つの企業に縛られない働き方を実現しています。

 教育のデジタル化も重要です。オンライン教育の推進は、教育格差是正の可能性を秘め、子供たちがテクノロジーを活用する能力を育む機会を提供します。

 以上の対策はあくまでもIT技術の活用に焦点を当てていますが、さまざまな立場の人々がそれぞれの専門性を生かして環境改善に取り組むことが、最終的な成功には不可欠です。未来のために今できることを、皆さまと共に考えていきたいと思います。