みそが濃厚で身はぷりぷり オニテナガエビの養殖に挑戦 今帰仁・玉城さん 農業用ハウスを活用


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オニテナガエビの養殖を始めている玉城農園の玉城良さん(右)と妻の千里さん=3日、今帰仁村

 【今帰仁】沖縄県今帰仁村の玉城農園は農業用ハウスを利用し、東南アジア原産のエビ「オニテナガエビ」の養殖に挑戦している。現在、県内で養殖しているのは少なく、秋には親子で釣りを楽しんでもらうイベントを計画中だ。

 農園の玉城良さんによると、5年ほど前に青森県の養殖事業者を訪ねてエビをもらい、徐々に増やしてきた。水温が15度以下になると死んでしまうため、冬場でも井戸水をかけ流しするなどして温度管理を続けてきたという。

 一度は停電によって壊滅状態になったこともあったが、繁殖によって持ち直し、今年は抱卵エビが200匹になるまでに回復した。ハウス内の水槽にはオレンジ色の卵を持った個体や、30センチ以上の大きな個体などが元気に泳いでいた。

 玉城さんは「管理は大変だが、今年は安定して増やすことができている。みそが濃厚で、身もぷりぷりしておいしいエビだ」と話した。同農園では、安定的に育てており、将来的にはエビを生きのいい状態で販売することを目指す。

(池田哲平)

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