台風の接近に伴い、風や雨などによりさまざまな被害が起こるリスクが高まる。台風への備えや対策について、沖縄気象台のホームページを基に紹介する。(座波幸代)
【台風接近中は不要な外出は控え、危険な場所へは近づかない!】
台風が接近し暴風となると、風で物が飛ばされたり、飛んできた物にぶつかったり、車が転倒したりするおそれがある。
また、風にあおられてドアや扉に手や指を挟まれるなどの被害も発生する。不要な外出は避け、台風が過ぎ去るのを待つ。
海上や海岸付近では台風接近前から波が高くなり、台風が通過した後もしばらくは波が高いことが多い。台風接近時は海上や海岸付近に高波を見に行くなど危険な行動はしない。
雨で増水した河川や側溝は境界が見えにくくなり、転落事故などが発生する。山崩れ・がけ崩れも起こりやすくなる。日頃は安全と思われている場所でも油断せず、危険な場所へはむやみに近づかない。
【風の強さと被害】 転倒や、ドア開閉時の「挟まれ」に注意
台風の接近に伴い、風によるさまざまな影響が予想される。一般的に、平均風速が15メートル以上になると風に向かって歩けなくなり、転倒することもある。また、風にあおられてドアや扉に手や指を挟まれるなどの被害も発生することも多い。
暴風や強風が吹いているときは屋外での活動はとても危険であり、不要な外出は控えて、台風対策は風が強くなる前に行う。
【家の外の備え】 風で飛ばされそうな物は固定か、屋内へ格納を
・窓や雨戸はしっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強する。
・側溝や排水口は掃除して水はけをよくしておく。
・風で飛ばされそうな物は飛ばないように固定するか、屋内へ格納する。
【家の中の備え】 懐中電灯やラジオ、水や非常食を確保
・非常用具(懐中電灯、乾電池式の携帯用ラジオ、救急用品など)を準備、確認する。
・室内の安全対策(窓ガラスに飛散防止フィルムやテープなどを張る、カーテンやブラインドを下ろすなど)をする。
・断水に備えて飲料水を確保したり、浴槽に水を張って生活用水を確保したりするなど、水を確保する。
・非常用食品(乾パンやクラッカー、レトルト食品、缶詰など)を準備する。
【避難について】「自らの命は自らが守る」意識で適切な避難行動を
・避難とは「難」を「避」けること。安全な場所にいる人まで避難場所に行く必要はなし。
・危険な場所にいる場合は、市町村から出される避難情報に従い、風や雨で外が危険な状況になる前、また、明るいうちに避難する。
・避難先は、小中学校・公民館だけでなく、安全な親戚・知人宅に避難することも検討する。
・市町村ホームページ等で避難場所や経路を確認する。
・避難場所までの移動が危険と思われる場合は、近くの安全な場所や、自宅内のより安全な場所に避難する。
・日頃から家族で避難場所や連絡方法などを話し合っておく。
・避難するときは、持ち物を最小限にして、両手が使えるようにする。