【北谷】日本郵便沖縄支社と北谷長老酒造工場(北谷町)はこのほど、本の形に梱包(こんぽう)された泡盛「BOOK型泡盛」を開発した。瓶ではなくパウチに入れることで軽量化され、持ち運びや発送が気軽にできるようになった。ゆうパケット対応で、商品に宛名シールを貼るだけで発送可能。日本郵便沖縄支社は今後、県内の泡盛ブランドや県産品とコラボし、BOOK型シリーズを展開していきたい考えだ。
日本郵便沖縄支社郵便・物流営業室の上門正弥課長が考案した。泡盛の認知度向上のために何かできないかと考えていたところ、送料に着目した。瓶に入った泡盛は重く大きいため、720㍉㍑を県外に発送する場合、平均で1本千円ほど送料がかかる。気軽に手に取ってもらうために軽量化し、ゆうパケットに対応したサイズにすることで全国一律360円で送れるようにした。
梱包材はミヤギパッケージ(八重瀬町)が製造・デザインした。本の表紙のように泡盛のラベルが施されており、並べて楽しむことができる。
コラボ企画に賛同した北谷長老酒造工場の玉那覇徹代表は「瓶と比較すると場所も取らず割れることもないため、納品しやすい。これをきっかけに通常の商品にも興味を持ってもらえると思った」と語る。
上門さんは「BOOK型泡盛をきっかけに、泡盛の認知度向上や売り上げアップにつながり、泡盛業界に喜んでもらえたらいい」と話した。
容量は450㍉㍑。9月中旬から発売予定。値段など詳細の問い合わせは北谷長老酒造工場、電話098(936)1239。
(石井恵理菜)