本をグラスに傾けて…「BOOK型泡盛」開発 日本郵便沖縄支社と北谷長老酒造工場 持ち運びも便利に


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日本郵便沖縄支社と北谷長老酒造工場が開発した「BOOK型泡盛」。本の見た目をしたパッケージにはパウチに入った泡盛が入っており、上から注ぐことができる
「BOOK型泡盛」を開発した、日本郵便沖縄支社の上門正弥さん(左から3人目)と北谷長老酒造工場の玉那覇徹代表(同2人目)、ミヤギパッケージの楠本宗孝さん(右端)ら=8月23日、北谷町吉原の北谷長老酒造工場

 【北谷】日本郵便沖縄支社と北谷長老酒造工場(北谷町)はこのほど、本の形に梱包(こんぽう)された泡盛「BOOK型泡盛」を開発した。瓶ではなくパウチに入れることで軽量化され、持ち運びや発送が気軽にできるようになった。ゆうパケット対応で、商品に宛名シールを貼るだけで発送可能。日本郵便沖縄支社は今後、県内の泡盛ブランドや県産品とコラボし、BOOK型シリーズを展開していきたい考えだ。

 日本郵便沖縄支社郵便・物流営業室の上門正弥課長が考案した。泡盛の認知度向上のために何かできないかと考えていたところ、送料に着目した。瓶に入った泡盛は重く大きいため、720㍉㍑を県外に発送する場合、平均で1本千円ほど送料がかかる。気軽に手に取ってもらうために軽量化し、ゆうパケットに対応したサイズにすることで全国一律360円で送れるようにした。

 梱包材はミヤギパッケージ(八重瀬町)が製造・デザインした。本の表紙のように泡盛のラベルが施されており、並べて楽しむことができる。

 コラボ企画に賛同した北谷長老酒造工場の玉那覇徹代表は「瓶と比較すると場所も取らず割れることもないため、納品しやすい。これをきっかけに通常の商品にも興味を持ってもらえると思った」と語る。

 上門さんは「BOOK型泡盛をきっかけに、泡盛の認知度向上や売り上げアップにつながり、泡盛業界に喜んでもらえたらいい」と話した。
 容量は450㍉㍑。9月中旬から発売予定。値段など詳細の問い合わせは北谷長老酒造工場、電話098(936)1239。

(石井恵理菜)