浦添市が動画投稿アプリTikTok(ティックトック)に投稿し、女性蔑視に当たるなどと批判を受けた動画が、今も閲覧できる状態であることについて、同市の松本哲治市長は27日、「動画を止めると、証拠隠滅と思われかねない」との見解を示し、削除については「専門家も踏まえた検証を待ち、次の判断をしたい」と述べた。浦添市議会定例会で、又吉健太郎市議の緊急質問に答えた。
松本市長は、動画の削除に検証を必要とする理由について「私がホテルでセクハラ行為に及んだ、それが写真に撮られ謝罪に追い込まれたと、事実と異なる評判も聞いた。拙速に動画を止めることが、証拠隠滅のような形になるのではないかとのご指摘もあった」と答弁した。
27日の浦添市議会では市長の謝罪を受け、与野党合わせて16人の議員が緊急質問をし、市長のハラスメント意識や動画のチェック体制を問いただした。
市によると、琉球新報が動画を問題視する報道をした22日から27日午前9時までに、電話とメールで市への苦情が12件、「反省してやり直しなさい」と諭すような意見が59件あったという。 (藤村謙吾)