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沖縄発で海外へ、販路拡大を狙い商談に熱 デザイン性などに注目集まる 沖縄大交易会 


沖縄発で海外へ、販路拡大を狙い商談に熱 デザイン性などに注目集まる 沖縄大交易会  商品をPRするギルドオキナワの仲本博之社長(右)と呉屋沙織プロジェクトマネージャー=16日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター
この記事を書いた人 琉球新報社

 16日に宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した国内最大規模の国際食品商談会「沖縄大交易会」は、コロナ後の海外展開を目指して初出展した事業者も多く見られた。商談ブースとPRブースでは、広告制作やブランディングを手掛けるギルドオキナワ(糸満市、仲本博之社長)や、グラフィックデザインなどを手掛ける瀾婷(らいてい)文化(北谷町、汪婷社長)など、県内の広告会社が包装などを手掛けるデザイン性に優れた商品が注目を集めていた。

 ギルドオキナワは2021年に県産素材を使用した食品を中心に展開する沖縄発のブランド「琉Q(ルキュー)」の運営を開始。県産パイナップルやイチゴを使ったフルーツバターや、島唐辛子、きび糖を使った調味料などを販売している。

 同ブランドは13年に福祉支援団体を中心に発足。就労機会の創出や工賃の還元を目的に、県内の生産者や製造者、デザイナーらが協力して運営している。県外、海外への販路拡大を狙い、初参加した。

 ギルドオキナワの仲本社長は「台湾など海外のバイヤーに多く興味を持ってもらえた。味はもちろん、パッケージデザインも高く評価された」と述べた。

 瀾婷文化は中国で製造するクラフトビール「Panda Brew(パンダブリュー)」の販売を2022年に開始。日本国内での認知度を高める目的で参加した。汪社長は「ポップなパッケージで多くの方に足を止めてもらえた。コロナ禍では試飲やPRが難しかったため貴重な機会だ」と笑顔を見せた。 (普天間伊織)