県教育委員会は7日、県公立学校教員候補者選考試験(教員採用試験)について2024年度から「秋選考」と「大学等推薦」を新設するとホームページで発表した。同委員会は深刻化する教員不足対策と、「経験豊かな教員の確保」が目的だと説明した。
「秋選考」は小学校教員志願者を対象に、県内の国公立学校で直近20年間の間に通算15年以上の勤務経験者が受験できる。非常勤講師の勤務経験は実際の勤務経験の8割として計算する。7月に書類選考、10月下旬に個人面接・模擬授業を実施する。筆記試験はない。
「大学等推薦」は、24年3月の出願時点で大学、大学院、教職大学院から推薦を受けた現役学生の志願者を対象に、1次試験の一部(一般教養・教職教養)を免除する。24年度は新制度の移行期として、特別に同年3月時点で卒業を控えた大学4年、大学院2年、教職大学院2年、短大2年も対象とする。臨任勤務の希望登録をしていることが条件。
その他、他県勤務の現職正規任用者を対象とした特別選考で、元正規任用者も対象に含めるなどと変更した。
例年実施している採用試験は「夏選考」として、文部科学省の方針により実施日を前倒しする。約1カ月早め、24年度は6月16日に1次試験、8月24、25日に2次試験を実施する。(嘉数陽)