【宜野湾】Umiにほんごオフィス(宜野湾市)では、外国にルーツを持つ子どもや大人に、ボランティアで日本語レッスンを行っている。日本語指導を行う中川麻美さんは、通常は大学や日本語教室などで教えている。2016年から週末などの空き時間に無料のボランティアレッスンを開始。「支援が足りないというニーズを目の当たりにして、何かできないかと始めた」と語る。また、ボランティア登録者とレッスン希望者とのマッチングも行う。
レッスンは無料ボランティアと有料の2種類がある。居住地を問わず、6カ月間は無料での利用が可能だ。近頃は学校に早く順応させたいとの希望から、頻度を上げて学べる有料レッスンを希望する外国ルーツの子どもが増えているという。
無料レッスンの受講希望者は大人が多く、観光関係や技能実習生、工場勤務者が大半を占める。国籍は中国、韓国、ベトナム、カンボジア、インドネシアが多い。
中川さんは、支援が必要な外国ルーツの子どもが沖縄に大勢いることに触れ、「今いる子どもたちの支援をまずすぐ始めないといけない」と語る。現状について「日本語の指導が必要な子どもがいっぱいいることが知られていないのが一番(問題が)大きい」と話した。
共に日本語支援を行う菊池裕子さんは「先生がいないので日本語教室に入りたくても入れない場合もある」と、人手不足の現状を強く訴えた。
同校への問い合わせは、メールuminihongo.okinawa@gmail.com
(鈴木千聡通信員)