国王、王妃が正月儀式「朝拝御規式」を再現 晴天の年明け、首里城ににぎわい 3日まで「新春の宴」開催


国王、王妃が正月儀式「朝拝御規式」を再現 晴天の年明け、首里城ににぎわい 3日まで「新春の宴」開催 琉球王朝時代の正月儀式を再現した「朝拝御規式」の一部=1日午前、那覇市
この記事を書いた人 Avatar photo 與那嶺 松一郎

 新年の幕開けを華やかに彩る「新春の宴」が1日、那覇市の首里城公園で始まった。3日まで。

 1日、下之御庭では琉球王国時代の正月儀式「朝拝御規式(ちょうはいおきしき)」の一部が再現された。宮廷音楽の御座楽(うざがく)の演奏に合わせ、国王役が祭壇に向かって焼香し、平和と豊穣を祈願した。晴天に恵まれ、会場を訪れた多くの家族連れや観光客らは、カメラやスマートフォンで写真に収めていた。

「首里城公園新春の宴」で、多くの県民や観光客が見守る中、登場する国王と王妃=1日午前、那覇市

 鹿児島県の与論島から家族4人と観光で訪れた町幸次郎さん(47)は「首里城の焼失はショックだったが、家族で正月儀式を見ることができて感動した」と語った。

 久しぶりに首里城を訪れたという平良裕治さん(56)と妻のゆかりさん(53)=うるま市=は世界各地で絶えない紛争を憂う。「平和な世になることを願っている」と話した。

(渡真利優人)