【動画あり】“龍頭”首里の空を翔る 首里城正殿「龍頭棟飾」制作が始まる


【動画あり】“龍頭”首里の空を翔る 首里城正殿「龍頭棟飾」制作が始まる 作業場で迫力ある姿を見せる龍頭棟飾の発泡模型(手前)。この模型から約200のパーツが作られていく=2023年12月27日、南城市糸数(小川昌宏撮影)
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 2026年秋に完成予定の首里城正殿の再建作業で、龍の頭を形作り、屋根の装飾として設置する「龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)」の制作が南城市玉城糸数で始まっている。

 今年は「辰年(たつどし)」。2月には素焼きも予定するなど、さらに作業は本格化する。25年夏の完成を目指す。

 焼失を乗り越え復興する首里城正殿の最も高い場所に鎮座することになる龍頭棟飾。屋根の唐破風の正面にある1体に加え、左右に1体ずつの計3体。さらに鬼瓦4体も制作する。左右の龍頭棟飾は、発泡スチロールで作った原型を基に作業中だ=写真。大きさは横約3.5メートル、縦約1.9メートル。完成後の重さは1トンを超えるという。

 現場責任者の山守隆吾さん(71)は「屋根に載るところから逆算して進める。しっかり取り組む」と気を引き締めた。(文・古堅一樹、写真・小川昌宏)

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