仕事始めの玉城デニー知事が年頭に語った3つのこと 県庁職員向けに庁内放送


仕事始めの玉城デニー知事が年頭に語った3つのこと 県庁職員向けに庁内放送 年頭のあいさつを述べる玉城デニー知事=4日午前
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 仕事始めの4日午前、玉城デニー沖縄県知事は県庁職員に向けた年頭のあいさつを庁内放送で伝え、2024年の抱負として「県民が元気、笑顔で生き生きと生活し、地域、社会、産業界が寄せる期待を実現していけるよう、皆さんと一緒に協力して取り組んでいきたい」と述べた。県政の重要課題に「自立型経済の構築」「子ども・若者・女性支援施策のさらなる充実」「辺野古新基地建設反対・米軍基地問題」の三つを位置付け、重点的に取り組む考えを強調した。

 米軍基地問題については、過重な基地負担の解消に努めるよう政府に求めていくとした。沖縄の現状を国際社会で発信し、基地問題の解決に向けて「国境の壁を越えて連帯・協力していくという考えを共有していきたい」と語った。辺野古新基地建設が、県民の理解が得られていないとして「政府に求めるのは、普天間の一日も早い危険性の除去だ。多くの県民もそれを望んでいると思う」と話した。

 「自立型経済の構築」を巡っては、産業デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速化、起業支援などのスタートアップ、イノベーションの推進、企業の「稼ぐ力」の強化など、「新・沖縄21世紀ビジョン実施計画」に沿った取り組みを着実に推進していくとした。

 「子ども・若者・女性支援の充実」については、子どもの貧困対策を県政の最重要課題として位置付け「全ての子どもが健やかに成長することのできる社会の実現を目指し、支援を必要とする子どもに必要な支援が行き届くよう、施策の充実に努める」と話した。生活に困難を抱える子どもや若者などに対し、相談に応じ、必要な情報の提供や助言をするなど「家族ぐるみの総合的な支援を継続的に実施していく。県民のライフステージに即した切れ目のない、個々の状況に対応した総合的な施策を実施していく」と話した。(沖田有吾)