普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古新基地建設を巡り、沖縄防衛局が10日午後0時過ぎに軟弱地盤がある大浦湾側の埋め立てに着手したことを受け、玉城デニー知事は同日、国と県の事前協議は完了していないとして「非常に遺憾」と述べた。
新基地建設の工事について県は、2013年12月に政府の埋め立て申請を承認した際に「留意事項」を付け、防衛局に対して県と実施設計について事前に協議するよう定めている。留意事項に基づき、防衛局は23年9月21日に県へ大浦湾側の護岸工事に関する実施設計と環境保全対策の2件の協議書を提出していた。
玉城知事は「われわれは代執行訴訟が進行中なので、それが終わって後に協議をしたいということは申し入れていた。それでも工事をするのは政府の都合でやっていることだ」と不満を述べた。