B・BLACK―B・WHITE 第4Q、長距離から3点シュートを放つキングスの岸本隆一＝14日、沖縄市の沖縄アリーナ（小川昌宏撮影）
屋嘉部 長将 県内では初めて開催され、3日間の日程で過去最大規模となったBリーグの祭典「オールスターゲームウィークエンド2024IN沖縄」が14日、大盛り上がりの中、開幕した。最終日はメインイベントのオールスターゲームが行われ、「B・WHITE」が128―123で「B・BLACK」に勝利し、24得点した「B・BLACK」の岸本隆一（琉球ゴールデンキングス）がMVPに選ばれた。オールスターゲームには岸本のほか、キングスから今村佳太、ジャック・クーリーが「B・BLACK」、県出身の山内盛久（三遠ネオフェニックス）、並里成（群馬クレインサンダーズ）が「B・WHITE」で出場した。U18オールスターゲームはJADEが85―81でHELIOSに勝利した。キングスU18から宜保隼弥と須藤春輝がJADE、佐取龍之介がHELIOSで出場した。
＜ヒーロー＞「すごく楽しい時間に」
“ミスターキングス”の岸本隆一がBリーグ最大の祭典であるオールスターゲームでも6本の3点弾を決め、24得点と両チーム最多をマーク。ファンの投票で決まるMVPにも85％の圧倒的な票数で選ばれた。「試合は負けてしまったが、（選ばれて）すごくうれしいし、すごく楽しい時間になった」と頬をゆるめた。
試合開始から岸本が魅せた。河村勇輝（横浜ビー・コルセアーズ）とのジャンプボールをものにした。第3クオーター（Q）には代名詞となったココナッツスリーでこの試合初の3点弾をマーク。第4Qに入ると周囲のパスも集まり、ココナッツスリーを超えるディープスリーなど5本の3点弾が決まった。
12日の前夜祭のトークショーで観客を喜ばせ、13日のスリーポイントコンテストでは歴代1位の得点で初優勝を飾った。最終日はMVP獲得と縦横無尽の活躍で、初の沖縄開催となったオールスターを地元の顔として盛り上げ続けた。
同郷の山内盛久（三遠）と並里成（群馬）との記者会見で岸本は「試合には負けたけど、勝負には勝ったと思う。特に山内と並里には」と笑いながらも、「3人でも一緒に楽しい時間を過ごせた。一生の思い出になるような3日間だった」と感慨深げに語った。レギュラーシーズンとはまた違った晴れやかな表情を見せた。
（屋嘉部長将）
