「戦争のために二度とペンをとらない」琉球新報に優秀賞 新聞労連ジャーナリズム大賞授賞式 八重山毎日は特別賞 


「戦争のために二度とペンをとらない」琉球新報に優秀賞 新聞労連ジャーナリズム大賞授賞式 八重山毎日は特別賞  新聞労連の第28回ジャーナリズム大賞で優秀賞を受け取る明真南斗記者
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 【東京】新聞労連(石川昌義中央執行委員長)は23日、文京区の全水道会館で第28回新聞労連ジャーナリズム大賞の授賞式を開いた。2022年末の安全保障3文書の閣議決定を機に始まった琉球新報の「防衛力の南西シフトなど、激化する沖縄の基地負担に関する一連の報道」に優秀賞を贈った。

 授賞式では取材班を代表して東京支社報道グループの明真南斗記者が表彰状を受け取った。席上、あいさつした明記者は、奄美、台湾にも取材に及んだ経緯に触れる一方で現状に言及。「米軍基地の負担は変わらず、自衛隊の増強が続く中、戦争のために二度とペンをとらないと常に意識し、また原動力として今後も取材に取り組みたい」と決意を述べた。

また、連載「自衛隊南西シフト」に取り組んだ八重山毎日新聞は特別賞を授賞した。取材した三ツ矢真惟子記者は「授賞を機に日本最西端の国境の島である与那国島や八重山諸島で今起きていることに関心が高まり、現地の人の声が全国へ届く機会になればうれしい」と述べ、引き続き最前線の島々を粘り強く伝える考えを述べた。(斎藤学)