糸満市も非正規職員の給与遡及へ 市長「遡及を求める声があり決めた」


糸満市も非正規職員の給与遡及へ 市長「遡及を求める声があり決めた」 糸満市役所(資料写真)
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 市町村で働く会計年度任用職員の給与引き上げに伴う遡及(そきゅう)支給を巡って、遡及しない姿勢を示していた糸満市が29日、昨年4月以降の引き上げ分をさかのぼって支給する方針を明らかにした。同日午前、市議会の与党・中立系市議5人が市役所で遡及を求めた要請の場で、當銘真栄市長が回答した。當銘市長は「周囲から、遡及を求める声があり決めた」と語った。

 糸満市は元々、会計年度任用職員については2024年度からの給与引き上げを予定していた。システム改修が間に合わないことなどを遡及しない理由に挙げていたが、改修を待たずに手計算で対応することを決めた。遡及分も併せて4月に支給する方向で、市議会3月定例会に提案する方針だ。

 同市の会計年度任用職員数はパートタイム441人、フルタイム36人の計477人で、正規職員468人より多い。市長部局の会計年度任用職員298人に限ると、現行の給与平均は18万394円で、改定後は18万8200円となり、給与の引き上げ幅は平均7806円となる。(岩切美穂)