官房長官、飛行再開の「事前調整は来ていない」 屋久島沖オスプレイ墜落事故 米軍の「機器故障を特定」発表受け


官房長官、飛行再開の「事前調整は来ていない」 屋久島沖オスプレイ墜落事故 米軍の「機器故障を特定」発表受け 林芳正官房長官(資料)
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 【東京】林芳正官房長官は21日午前の会見で、昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で発生した垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの墜落事故について、米空軍が事故時の機器の故障を特定したと発表したことに、「現時点において発生した物質的不具合は判明しているが、その原因は特定されていないと発表したものと承知している」と述べた。

 また、米NBCニュースが「数週間以内に飛行を再開する可能性」があると報じたことに、「アメリカ側から日本国内のオスプレイの運用に関する事前調整は来ていない」とした。

 記者団から、「機器故障」についての米軍の発表と、米メディア報道を踏まえたオスプレイの飛行再開見通しを問われて答えた。

 林氏は、米軍が事故の原因特定までに至っていないとの認識を示し、「防衛省において、米側との間で引き続き事故の状況や安全対策等について確認作業を行っており、米側における所要の調査や分析作業は、現在も継続していると認識している」とした。

 オスプレイの飛行再開の見通しについては、米側からの事前調整がないとした上で、「今後の措置は、オスプレイの飛行の安全確保等の米軍の情報も踏まえて適切に判断する」と述べるにとどめた。(安里洋輔)