デニー知事、オスプレイ飛行再開報道に「徹底的な原因究明を」「引退させる方がいい」 沖縄


デニー知事、オスプレイ飛行再開報道に「徹底的な原因究明を」「引退させる方がいい」 沖縄 オスプレイの飛行停止措置が近く解除される見通しというAP通信の報道を受けて「とにかく徹底的に原因を究明して(修正が)不可能だと思うなら配備を撤回することが一番だ」と話す玉城デニー知事=4日、沖縄県庁
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 沖縄県の玉城デニー知事は4日朝、米軍の垂直離着陸輸送機V22オスプレイの飛行停止措置が近く解除される見通しという報道について「徹底的に原因を究明して(修正は)不可能だなと思うなら、配備を撤回することが一番だと思う」と語った。

 昨年11月、米空軍のCV22オスプレイが鹿児島県の屋久島沖で墜落し、搭乗員8人全員が死亡した。事故後、米軍は全世界でオスプレイの飛行を停止し、陸上自衛隊のオスプレイも飛行を停止している。

 米空軍特殊作戦司令部は事故の際に発生した機器の故障を特定したと発表したが、詳細を明らかにしていない。米メディアによると、故障した機器は「ギアボックス」である可能性が取りざたされている。

 AP通信は1日、米国防総省が近く飛行停止措置を解除すると報じた。オースティン米国防長官は1日、海軍や空軍の幹部と協議し、飛行停止解除の計画を承認したという。米軍幹部が今週、日本政府を訪ね説明するとしている。

 玉城知事は「そもそも沖縄県はオスプレイの配備に反対。早く本国に持って行って引退させる方がいいのではないかと思う。ギアボックスの欠点は根本的な構造の問題で、簡単に解消されるとは思えない」と指摘。「徹底的に原因が究明されるまでは飛行させないというのが賢明な判断だと思う」と話した。(沖田有吾)