オスプレイ飛行再開巡り、防衛相「事前調整なし」 普天間飛行場では米兵が乗り込む姿も 沖縄


オスプレイ飛行再開巡り、防衛相「事前調整なし」 普天間飛行場では米兵が乗り込む姿も 沖縄 MV22オスプレイの周辺で訓練を行う米兵ら=5日午前9時18分、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 明 真南斗

 鹿児島県・屋久島沖で昨年発生した米軍の墜落事故を受けて停止している全ての垂直離着陸輸送機オスプレイの飛行再開について、木原稔防衛相は5日の閣議後会見で米側との調整状況を問われ「これまでのところ、米側から事前調整は来ていない」と語った。

 一方、この日は朝から、沖縄県の米軍普天間飛行場では海兵隊のMV22オスプレイに米兵らが乗り込んだり、機体の周囲で銃とみられるものを構えたりする様子が確認されている。午前9時50分ごろには、別の1機が回転翼を回す様子も確認された。また、午前10時半過ぎには誘導路に入る機体も確認された。

 木原防衛相は「オースティン米国防長官から国防総省の関係部署に対し、日本国内のオスプレイの運用前には必ず私ども日本政府と調整するよう指示が出されている」と強調した。

 その上で、「必要な情報提供をしっかり受けて防衛省・自衛隊としても米軍の対応が適切だと主体的に判断するに至ることが必要だと考えている」と述べた。(明真南斗)

誘導路上を移動する米海兵隊のMV22オスプレイ=5日午前10時34分、宜野湾市の米軍普天間基地(ジャン松元撮影)