3日午前、台湾東部沖を震源とするマグニチュード(M)7.7の強い地震では、東部の花蓮県で震度6強の揺れを観測したほか、北東部の宜蘭県などで震度5強、北部の台北市や新北市など広い範囲で震度5弱の揺れを観測した。
震度5弱を記録した台北市の大学に留学している那覇市出身の男子学生(22)によると、地震は3日午前8時前(現地時間)、ゆっくりと揺れ始め、徐々に揺れが大きくなった。その後も余震が続いた。部屋の棚から物が落ち、コップなどが散乱したが破損した物などはなかった。近隣に住む沖縄県出身者らの無事も確認したという。
男子学生は「朝、学校に行く準備をしていた。こんなに大きな地震は初めて体験した。一時的に地下鉄が止まったり、店舗で物が落ちたりしていたが、これまでのところ、台北では生活に大きな影響はなさそうだ」と話した。
同じく台北市内の大学に留学している北中城村出身の女子学生(21)は同午前8時ごろ地震の大きな揺れで目が覚めたという。「突然のことで頭が真っ白になってパニックだった」と緊張の瞬間を振り返った。部屋にある机の下が狭くて身を隠せないため、「とりあえず地面に張り付いた」
地震当時、部屋中のクローゼットが「ぐわんぐわん」と揺れていた。人生で初めて体験した大地震で「すごく怖かった」と話した。
(高辻浩之、呉俐君)