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社会問題解決 7組が報告 沖縄映画祭 おから資源化が最高賞


社会問題解決 7組が報告 沖縄映画祭 おから資源化が最高賞 島ラブ祭ソーシャルビジネスコンテストで事業プランを発表した参加者ら=20日、那覇市久茂地の那覇文化芸術劇場なはーと
この記事を書いた人 Avatar photo 中村 優希

 「島ぜんぶでおーきな祭第16回沖縄国際映画祭」の関連イベント「島ラブ祭ソーシャルビジネスコンテスト」が20日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーとで開かれた。貧困や環境、教育など沖縄の抱える社会問題の解決に向けた事業プランを7組が発表した。

 最高賞の「島ぜんぶでうむさんラブ賞」にはOkaraOkara(おからおから)の崎濱花鈴さんと知念杏珠さんが選ばれた。

 豆腐の製造過程で出るおからの資源化に取り組んでおり、おからを肉に代用した「島おからミート」を発表した。ビーガンメニューに対応でき、食物繊維が豊富で大豆の臭みを抑えて食べやすくした。飲食店などと連携し、商品やメニュー開発に取り組んでいる。

 看護師の那須理恵子さんは、介護施設などで過ごす高齢者を対象にした、マッサージやメークなどの整容・美容サービスを発表した。筋力や体力が衰えて思うように体が動かせなくても、身なりを整えることで気持ちが前向きになり、社会参加を促すことができる。

 那須さんは「心が動けば体も動く。超高齢化社会を明るくし、美容をきっかけに健康につなげたい」と話した。

 (中村優希)