<第31回やんばる駅伝競走 与論島大会> 交流深め、絆を強固に 田畑克夫与論町長


<第31回やんばる駅伝競走 与論島大会> 交流深め、絆を強固に 田畑克夫与論町長
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  沖縄県北部12市町村の選手をはじめ、大会役員・関係機関・交流団の皆さまを多数お迎えし、第31回やんばる駅伝競走与論島大会が開催できることを心から歓迎申し上げます。昨年度は奄美群島の祖国復帰70周年、当町の町制施行60周年と節目の年にあたり、皆さまから多くのご支援やご協力を賜り、与論島の発展にご尽力いただいたすべての皆さまに敬意と感謝の念を新たにするところです。

 与論島は人口約5千人、周囲約22キロ、標高97メートルの低い隆起石灰岩の島です。眼前に連なる沖縄県の北部地域とは、森林資源などを得るため、古くから生活レベルでの交流・往来があり、北緯27度線が国境となった時代もつながりは絶えることなく、現在まで経済・産業・文化などさまざまな面で深い絆があります。

 やんばる駅伝競走大会のご縁は、町内の朝戸自治公民館が役員研修の一環として沖縄北部地域とのつながりを創出するため、オープン参加したことが、きっかけとなりました。これまで国頭郡体育協会および名護市スポーツ協会関係者の皆さまには、温かく受け入れてくださるとともに、各離島からの参加に対して深いご理解ご配慮を賜ったことに厚くお礼申し上げます。

 駅伝競走は、1本のたすきで思いをつないでいくチームスポーツですが、次世代へと思いを継承する側面も持ち合わせていると考えています。大会を通じ、当町と沖縄北部地域が一層の強固な絆を深め、未来に向け、さらなる発展につなげたいと考えています。

 今回のコースは島内を周回する県道沿いのルートになっています。途中、沖縄本島や伊平屋島・伊是名島を望むことができます。沿道の町民の声援は、皆さまを激励してくれるものと思います。選手の皆さまには、与論島の自然・文化・誠の心に触れ、日々の努力と訓練の成果を存分に発揮し、奮励していただきたいと考えています。そして、仲間たちとのチームワークを大切にしながら、健闘を讃え合ってください。関係者各位、ご支援ご協力を賜った企業各社に感謝と敬意を表し、与論島大会の成功と、交流の輪がさらに深まることを祈念してごあいさつと致します。