猛毒を持つハブクラゲが急激に成長する時期を控え、沖縄県はハブクラゲ発生注意報を6月1日に発令する。期間は9月30日まで。海水浴やマリンレジャーの際、肌の露出を避けて侵入防止ネット内で泳ぐことに加え、酢を持って行くように呼びかけている。
県薬務生活衛生課によると、ハブクラゲはかさが半透明で見つけにくく、毒針がある触手は150センチ以上になることもある。県内のほぼ全域で被害が発生している。
昨年の被害の届け出は11件。そのうち8月には名護市のビーチで7歳の女児が刺され、呼吸が止まって意識不明に。偶然、居合わせた医師が心肺蘇生し、ドクターヘリで搬送されて一命を取り留めた。ビーチには侵入防止ネットがあったが、波が高いとネットを越えてハブクラゲが侵入することもあるという。
同課は、刺された場合、こすらずに大量の酢をかけて触手を取り除いて冷やし、医療機関を受診するよう勧めている。
(宮沢之祐)