日本側は「迅速な対応」と評価 林官房長官 米軍通報なしも「日米間で適切にやりとり」


日本側は「迅速な対応」と評価 林官房長官 米軍通報なしも「日米間で適切にやりとり」 林芳正官房長官(資料)
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 【東京】米側から日本側へ通報がなかったことが明らかになった米兵による性的暴行事件で、林芳正官房長官は11日午前の記者会見で、政府としての対応の適切さを問われ、「日本側関係当局による迅速な対応が確保されている」と評価した。

 昨年12月と今年5月に起きた米兵性的暴行事件では、1997年に日米が合意した通報手続きで定められた米側からの通報がなく、地元に通知する役割の防衛省に情報が入らず、沖縄県への通報経路が機能しなかった。

 通報手続きが機能しなかった今回の件について、林官房長官は「外務省が日本側捜査当局からの情報提供を踏まえて、日米間で適切にやり取り」が行われていると述べた。

 通報手続きが形骸化しているのではという指摘に対しては、「日米間で適切に情報共有を行い、結果として、日本側関係当局で迅速な対応を確保し、当該事件事故が地域社会に及ぼす影響を最小限のものにすることを目的としている」と説明した。