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ウェルネス 実力の差埋まらず完敗 夏の甲子園県大会第10日・準決勝


ウェルネス 実力の差埋まらず完敗 夏の甲子園県大会第10日・準決勝
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 甲子園出場を争う2校が決まった。第106回全国高校野球選手権沖縄大会の第10日は20日、沖縄セルラースタジアム那覇で準決勝2試合を行った。エナジックはウェルネス沖縄を9―0の七回コールド勝ちで破り、初の決勝進出を果たした。興南はKBCを6―2で下し、2年ぶり23度目の決勝進出となった。決勝は21日午後1時から同球場で、エナジック―興南のカードで行われる。


 完敗だった。春の大会も準決勝でエナジックに0―8の七回コールド負け。実力差を埋めることはできなかった。

 ウェルネスの大濱安綺主将は「悔いは残さなかった。新チームになってから、最初はフライもゴロも捕れないようなチームだった。積極的に声も出すようになり、明るい雰囲気で野球ができるようになった。ここまで来られてよかった」と表情は穏やかだった。「三塁手の吉田成矢は攻守で成長し、センターの津波響羽は声も出すようになり、打撃も良くなった」と仲間と共に歩んだ道のりに手応えを示した。

 相手守備の乱れから三回に2死一、二塁の好機が訪れたがホームは遠かった。

 これまで全試合で先発し、エースの役割を果たしてきた安里大地は「真っすぐが浮き、低めの変化球を見極められて空振りが取れなかった」と冷静に語る。「相手打線は次につなぐ意識が高かった」と次々に襲いかかる多様な攻めに後手に回った。

 安里は「フォームを崩してどうしたらいいか分からない時期もあった。冬を越えて春にかけて自分に合ったフォームを見つけ、成長できた」と持てる力を出し切った様子だった。

(大城三太)

準決勝

ウェルネス沖縄
 0000000|0
 003033X|9
エナジック
(七回コールド)
(ウ)安里、沖西、喜久山―宮良
(エ)福本、大城颯―龍山
▽二塁打 龍山(エ)

 【評】エナジックは三回の好守備から勢いづき、直後の攻撃で一挙先制から3点を得た。その後も五回、六回とそれぞれ3点を追加しリードを広げた。エナジックの投手陣の好投でウェルネス沖縄の強打線は好機をつくれず、無得点のまま七回を終えた。