「非常に情の深い方」デニー知事、松川市長急逝受け追悼 「普天間の危険性除去、相違点なかった」 沖縄


「非常に情の深い方」デニー知事、松川市長急逝受け追悼 「普天間の危険性除去、相違点なかった」 沖縄 松川宜野湾市長の急逝を受け、コメントする玉城デニー知事=26日午後3時15分、沖縄県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 沖田 有吾

 松川正則宜野湾市長が出張先の東京都内で急逝したことを受け、玉城デニー知事は26日午後、沖縄県庁で記者団に対し「突然の訃報に接し、本当に驚いている。最初に聞いた時は全く言葉にならなかった。心からお悔やみを申し上げる」と話した。

 米軍普天間飛行場の移設問題を巡っては、名護市辺野古への移設を容認する松川氏と、新基地建設に反対する玉城知事との間で立場に違いがあったが「一日も早い普天間基地の危険性の除去という点において、松川市長と私は全く相違点はなかった。政府はその点をしっかり受け止めてほしい。辺野古移設を唯一の解決策としない、真に県民市民が望む一日も早い危険性の除去に取り組んでほしいと求めていきたい」と話した。

 一緒に食事をした際に、松川氏から「玉城知事と考え方は違う点があるかもしれないが、それぞれ知事は県民、市長は市民のためを考えて取り組んでいけると思う。頑張っていこう」と伝えられたことを紹介し、「非常に情の深い方で、行政実務者のベテランとしてある種の風格があった方だった」と振り返った。