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結束力高め、3連覇挑む なぎなた女子団体・首里 全国高校総体きょう開幕


結束力高め、3連覇挑む なぎなた女子団体・首里 全国高校総体きょう開幕 なぎなた団体で全国総体3連覇へ挑む首里のメンバー=22日、那覇市の首里高校(渡真利優人撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 「駆け上がれ 夢の舞台へ 燃え上がれ 若人の魂」をスローガンに全国高校総合体育大会「ありがとうを強さに変えて 北部九州総体 2024」の総合開会式が27日、福岡県立久留米スポーツセンター体育館で行われる。今大会は福岡県、佐賀県、長崎県、大分県を主会場に北海道、福島県、和歌山県でも開催される。沖縄県選手団は26競技29種目に421人(男子249人、女子172人)が出場し、8月20日まで熱戦を繰り広げる。悔しさの乗り越え最後の全国総体に挑む選手や初の3連覇に挑むチームなどの思いを紹介する。

 「みんながエース」を合言葉に団体3連覇を目指す首里なぎなた。北部九州総体では、2大会連続出場の経験を持つ主将・栄野川美羽を中心に、3年生5人、2年生1人、1年生1人で全国の頂きを目指す。栄野川主将は「3連覇することは簡単ではないが、そこに意識しすぎないようにしたい」と冷静さを失わない。

 6月の県高校総体の団体試合決勝リーグは4戦全勝で9連覇を達成。勢いそのままに九州大会へ挑んだものの、結果は3位だった。栄野川は「自分たちの技がどこまで通用するか挑んだ大会だったが、相手に隙を突かれる場面があった」と振り返った。これまで一本だけに頼る試合が多く、相手に攻撃のパターンを読まれていたという。

 全国総体に向けて、さまざまな技を繰り出す連続打突の練習に取り組み、攻撃のレパートリーを増やすことを意識した。栄野川里美監督もこれまで一本の打突にこだわっていたことに触れ、「多彩な技を繰り出せるかが勝利の鍵になる。一人一人のポテンシャルは高い」と期待を寄せる。

 1年生で唯一の出場となる宮城加奈史は「3年生と出られる最後の大会。不安と緊張もあるが、責任を持って挑みたい」と力を込める。

 首里高なぎなた部には先輩から代々受け継がれている言葉がある。それは「最強の挑戦者」。毎試合、初心を忘れることなく挑戦者としての気持ちを持ち続けるという意味を持つ。栄野川主将は「全員が勝てる実力を持っている。結束力を高めて挑む」と固く誓った。

(渡真利優人)