全国高校総合体育大会・北部九州総体は26日、九州各地で行われた。自転車の男子チーム・スプリント(TS)では北中城(小田桐侃汰、仲眞良河、久貝一心)が1分17秒137で県勢初の6位入賞を果たした。ケイリンでは久貝が1回戦3組で1居になり、1/4決勝へ進出を決めた。フェンシングの男子フルーレのトーナメントに進んでいた松田頼人コザ(沖縄)は1回戦で敗退した。女子バレーボールに出場した首里は予選グループ戦、敗者復活戦を突破できず、決勝トーナメント進出はならなかった。ソフトテニスの個人戦は県勢は2回戦で敗退した。27日は総合開会式が行われ、全国総体が本格的に開幕する。
3人の選手が同時に走り、1、2走の選手が1周回ずつ先頭をし、チームから離れ最後の3走がゴールした時のタイムで勝敗を競うチームスプリント(TS)。男子の北中城(小田桐侃汰、仲眞良河、久貝一心)が1分17秒137の県高校新記録の走りを見せ、同種目では県勢初の全国総体6位入賞を果たした。「表彰台に上がれる力はあった。ちょっとだけみんながかみ合わなかった」(久貝)と悔しさをにじませた。
2走の仲眞のスタートがうまくいかず、1走の小田桐と少し距離が開いた。差を埋めようと仲眞がペダルを踏んで縮めたが、脚に疲れが出てしまい、なかなかスピードを上げられない。3走・久貝が猛追するもタイムを伸ばせなかった。
山本正英監督は「スタートでつまずいたが力を出し切った」とねぎらうも、3人は悔しさでいっぱいだった。3年の小田桐は「表彰台を狙っていた」とタイムには満足していない様子。仲眞は自身のミスに悔しさをにじませる。それでも「(2年の久貝には)自分たちより上を目指してほしい」と期待を込める。久貝は「先輩と一緒に表彰台に立ちたかった。来年は後輩とチームを組むので、自分が全国の表彰台に連れて行く」と誓った。
(ジャン松元)
久貝、1回戦首位通過 ケイリン準々決勝進出
男子ケイリン1回戦を3組のトップでゴールし、27日の1/4決勝に進出した北中城の久貝一心。結果は1着だったが、「自分が思うような勝ち方ができなかった」とレースを振り返った。
ケイリンはゴール間近のスパートまではベストポジションを巡って選手同士の駆け引きが独特の競技。「相手が動いてから動くのではなく、自分でレースをつくる」という自らに課したパターンを展開できなかった。「明日は上位3人に残らないと1発切り捨てなので、自分で動いていくことを目標に頑張っていきたい」と自分に厳しく、前を見据えた。
(ジャン松元)
崩した体調戻らず
男子4キロ速度競走の邊野喜千羅の話 自信のある競技だったが、体調面の管理が下手過ぎた。入賞を狙えるレベルまで仕上げ、期待もされていたが、直前に崩した体調が戻らず全然だめだった。今後も競技としてではなく自転車は乗り続けたい。ずっとサポートしてくれた親に感謝したい。