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首里赤田のみるく、大うちわで厄払い 5年ぶりに「スネーイ」


首里赤田のみるく、大うちわで厄払い 5年ぶりに「スネーイ」 住民の頭の上でうちわをあおぎ、厄を払う首里赤田町のみるくウンケー=11日午後、那覇市首里赤田町
この記事を書いた人 アバター画像 岩切 美穂

 那覇市首里赤田町の伝統行事「赤田のみるくウンケー」が11日、同町内で開催された。みるくを先頭に旗を持った子どもら(みるくんぐゎ)総勢約100人が町内を練り歩く「スネーイ」が2019年以来5年ぶりに復活し、地域住民が無病息災や家内繁栄を願った。

 赤田のみるくウンケーは、琉球王国時代に中国から伝わった弥勒(みろく)の絵図に起源があるとされる。1930年ごろ、いったん途絶えたが、首里城正殿の復元を機に94年に復活。2020年以降はコロナ禍や公民館建設のため、中止やスネーイの自粛が続いていた。

 路次楽の太鼓の音に誘われ家から出た住民らは、みるくを笑顔で歓迎した。みるくは大きなうちわを人々の頭の上でゆらりとあおぎ、厄をはらった。上間ヨシ子さん(88)は「5年ぶりに見られてうれしい。長生きできるよう厄をはらってもらった。子どもたちに受け継いでいってほしい」と話した。

(岩切美穂)