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カジマヤーになってもガチマヤー 介護施設でにぎやか敬老会 今帰仁 沖縄


カジマヤーになってもガチマヤー 介護施設でにぎやか敬老会 今帰仁 沖縄 小規模多機能型介護施設「SHIGERU・HOUSE(シゲルハウス)」で行われた敬老会=10月30日、今帰仁村天底の同施設
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報朝刊

 【今帰仁】今帰仁村天底の小規模多機能型介護施設「SHIGERU・HOUSE(シゲルハウス)」で10月30日、敬老会が開催された。「カジマヤーになってもガチマヤーだよ」を主題に、自由度高めな祝宴を、家族も一緒に楽しんだ。

 幕開けの「かぎやで風」ならぬ「シゲルで風」では、厳かな地謡に合わせて男性職員が巨大なカボチャの着ぐるみで天衣無縫にダンス。出席者は幕開けや民謡ショーなどに歓喜した。

 3人がカジマヤーを迎えた。玉城善豊さんは方言で「もっとマギーなさびらや~」とあいさつ。諸喜田善道さんは宮古民謡「なりやまあやぐ」を見事に歌唱。玉城文さんは、長男の道夫さんが、幼少期に母と歌った童謡「三日月様」の思い出を語り、職員の献身的な介護を賞賛した。

 同じ系列の乙羽園の我喜屋光治統括責任者からは「沖縄の100歳以上は圧倒的に女性が多い」とあいさつすると、利用者から「男性頑張れ」とヤジが飛び爆笑。最年長者あいさつで103歳の大城トヨさんは「年齢は、だいたい82」との年齢のサバ読みで笑わせた。

 乙羽園の我喜屋愛子施設長は「敬老の老は、皆さまの社会貢献をたたえる『労』であると感じています」と敬意を表した。

 司会を担当した石川洋介管理者は利用者に長年、寄り添った信頼から知り得るエピソードを、利用者の手を握りながら、尊敬を込めて話した。

 (池辺賢児通信員)