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米軍由来環境汚染訴え 米退役軍人ら 北部訓練場前で抗議 沖縄


米軍由来環境汚染訴え 米退役軍人ら 北部訓練場前で抗議 沖縄 米軍北部訓練場のゲート前で米軍廃棄物を置いた理由などを基地内の警備員に説明するパット・エルダーさん(写真右端)=14日、東村高江
この記事を書いた人 Avatar photo 玉寄 光太

 【東】退役軍人らでつくる国際平和団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」のメンバーと、米軍北部訓練場由来の環境問題などに取り組む宮城秋乃さんら7人が14日、東村高江の同訓練場ゲート前で抗議活動を行った。今回で2回目。雨が降る中、返還跡地に残る米軍廃棄物をゲート前に運び、米軍による環境汚染などの問題を訴えた。

 VFP市民会員のパット・エルダーさんらは、宮城さんの案内で県道70号沿いにある北部訓練場返還跡地を視察した。道路から山中に数十メートル進むと米軍由来のガラス瓶やバッテリーなどが無数に捨てられている場所に行き着く。エルダーさんらは廃棄物を回収し袋に入れ、ゲート前に運んだ。

 有機フッ素化合物(PFAS)による環境汚染などを調査してきたエルダーさんは、米軍廃棄物は環境汚染のごく一部だと指摘。「米軍基地の存在そのものが環境汚染を引き起こし、人体に対して白血病やがんなどの悪影響を及ぼしている」と話した。

 宮城さんは、米国の人こそ抗議しないといけないとした上で「軍隊の配置と環境保護は両立しない。声を上げられない、やんばるの動物たちに代わって声を上げるべきだ」と訴えた。 

(玉寄光太)