30日午前5時55分ごろ、沖縄本島から南南東に約460キロ付近の海域を航行中の漁船「第八光栄丸」(19.87トン)から発信された遭難信号を、同船が所属する県近海鮪漁業協同組合が受信した。第11管区海上保安本部によると、同日午後2時までに、11管所属の航空機が「第八光栄丸」の船体が炎に覆われ、沈没したのを確認した。周囲には油が流出している状況だという。
同日午前11時45分ごろ遭難したとみられる海域で捜索活動をしていた航空機が救命ボートらしきものを発見した。7人が乗っているのを確認したという。付近を航行していたバミューダ籍のタンカーが午後3時21分までに、第八栄光丸の救命ボートのようなものに乗船していた7人全員を救助し、命に別状がないことを確認した。行方不明者1人については捜索を継続している。
船には8人(うち6人は外国籍)が乗船していたとみられる。
11管によると、現在、巡視船2隻、航空機2機が捜索に当たっている。11管は中規模海難対策本部を設置した。