沖縄県の玉城デニー知事は6日、アジア太平洋地域の平和構築や維持に貢献する個人・団体に贈る第12回沖縄平和賞に、国際人権NGOの「ヒューマンライツ・ナウ」(東京都、新倉修理事長)が選出されたと発表した。
ヒューマンライツ・ナウは、世界の深刻な人権侵害をなくすため、法律家、研究者、ジャーナリストなど人権分野の専門家を中心に2006年に発足した。14年に認定特定非営利活動法人となり、現在、日本を本拠地とする国際人権NGOとして、世界各国での現地調査や国連、各国政府への政策提言など国境を越えた活動を展開している。
玉城知事は「ヒューマンライツの活動は平和賞の理念である『平和・非暴力の実現』、『人間の安全保障実現』の促進に資するものであり、高く評価できる」と語った。
沖縄平和賞は、沖縄の持つ特性を生かして、沖縄の視点から新たな国際平和の創造を目指し、沖縄と地理的・歴史的に関わりの深いアジア太平洋地域の平和の構築・維持に貢献した個人・団体に贈られる。稲嶺県政の2002年に創設され、第1回は「中村哲を支援するペシャワール会」が受賞した。
授賞式は10月28日、那覇市の沖縄ハーバービューホテルで開かれる。