【ワシントン10日=石井恵理菜】訪米中の玉城デニー沖縄県知事は10日(日本時間11日未明)、米連邦議会上下両院の民主・共和両党の議員らと個別で面談した。
面談したのは民主党のジル・トクダ下院議員、エリッサ・スロットキン下院議員補佐官、共和党のグレン・グロスマン下院議員、ジェームス・モイラン下院議員補佐官、ダン・サリバン上院議員補佐官の5人。面談は全て非公開。
玉城知事は相次いで明らかになった米兵による性的暴行事件を巡って、在日米軍が提案した日本政府や地元と協議する新たな枠組み「フォーラム」が確実に機能するよう、議員に申し入れた。
米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に関して、技術的な問題点を説明し、「普天間飛行場の一日も早い危険性の除去に向けて、日米両政府の理解と協力が必要」と訴えた。
議員らとの面談を終えた玉城知事は「米軍基地を担う地域の知事が直接来て、その知事に質問ができることは、関心が高かったのではないか」と成果を強調した。「日米同盟の片方の当事者である米側も(問題解決に)取り組む必要性がある」と述べた。
同日、在米の防衛・安全保障担当記者との朝食懇談会を開いたほか、議員補佐官を集めたブリーフィングも開催した。