翁長雄志知事による名護市辺野古の埋め立て承認取り消しを巡り、国が県を相手に提起した不作為の違法確認訴訟の判決が16日に言い渡されるのを前に、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」は8日午後、「県民の民意を尊重せよ!公正な判決を求める県民集会」を那覇市の県民広場で開いた。約千人(主催者発表)が集まり、県の勝訴判決を求めて気勢を上げた。
オール沖縄会議共同代表の稲嶺進名護市長は「翁長知事は民主主義や地方自治、県民の人権を守るよう訴えてきた。決して私たちは負けてはいけないということを、裁判官の心に届けよう」とあいさつした。
県弁護団の加藤裕弁護士は「不作為の違法確認訴訟は国内で初めてだ。どんな判決が書かれるか分からない」とした上で「新しい基地負担はもう要らないという県民の声とこの国の地方自治や民主主義の将来を、裁判官がどう受け止めるかにかかっている」と語った。