豊見城市翁長の「なないろ児童クラブ」に通う座安小の児童が、夏休み期間に作成した防災マップが「第18回沖縄県子ども地域安全マップコンテスト」の高学年部門で最優秀賞を受賞した。
作成した「座安っ子防災マップ」には市の防災マップや、4月3日に県内に発令された津波警報を報じた同4日付の琉球新報の記事や地図も活用した。「避難時の緊張感がより伝わりやすいと思った」と、児童からの提案で新聞記事を活用した。
受賞メンバーは、座安小5年の赤嶺心優(みゆ)さん(11)、當間彩笑(さえ)さん(11)、金城優衣さん(10)、平良美杉さん(11)、稲福大輝さん(11)と、同4年の大城悠誠さん(10)、目差晃仁(あきと)さん(10)、宜保朱莉さん(10)、新里彩華さん(10)の「なないろ9(ナイン)たんけん隊」の9人。地域の危険な場所や安全な場所を把握してもらいたいと防災マップを作成した。
4月に津波警報が発令された際の避難の様子を、座安小の避難場所にもなっている渡橋名団地や豊見城市消防へのインタビュー内容や、マップ作成で気づいた児童たちの提言なども書いた。
同クラブは、東日本大震災が発生した2011年から、防災マップの作成に取り組んでいる。園長の金城有希さんは「こどもたち自身の感じた『安全』と『危険』、そして新聞を読み込むことで分かったリアルな情報も、防災マップに組み込むことができた」と振り返った。
(田中芳)