境界示す浮具設置 辺野古沖、海上作業進む


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瀬嵩の沿岸でフロートを設置する作業員ら=24日午前10時20分ごろ、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、沖縄防衛局は24日午前、大浦湾で埋め立て工事などを計画する臨時制限区域を示す浮具(フロート)の設置作業を進めた。米軍キャンプ・シュワブの砂浜に並べてある数十メートルに及ぶフロートを、作業船で同市瀬嵩に近い海域まで引っ張り、前日までに設置したフロートと接続させた。海上作業に抗議する市民らの抗議船やカヌーを海上保安庁のゴムボートが取り囲んだり、拘束したりする場面もあった。

 基地建設に反対する市民らは早朝から米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議行動を展開した。午前9時前に作業車両が基地内に入る際、機動隊が座り込みを続ける市民を排除した。

 海上のフロート設置の情報を受けて市民らは午前10時すぎ、海上作業が見える瀬嵩の浜に移動した。浜から見える海域で展開される海上作業に「私たちの宝の海の埋め立て許さんぞ」「フロート撤去せよ」と強く抗議した。【琉球新報電子版】