【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は25日午前、米軍キャンプ・シュワブ沿岸の砂浜に置いた支柱付きフロートの周辺で作業を行っている。フロートの支柱にロープを取り付け、海上フェンスにする作業を行っているとみられる。
午前10時半現在、砂浜には多くの海上フェンス用フロートが準備されており、午後以降沖に設置する作業が続けられるとみられる。臨時提供区域を示す海上フェンスは5割は設置されたとみられる。
さらに海上では作業船少なくても3隻が沖に設置した海上フェンスの周りを航行する様子が見られた。海上フェンスの具合を確認しているとみられる。
新基地建設に反対する市民らは抗議船とカヌーで臨時制限区域内に入り抗議している。海上保安庁のゴムボート10隻程度が動きを警戒し、午前10時半までに市民が乗ったカヌー少なくても7艇が拘束された。午前10時半現在、海上保安庁のゴムボートがカヌーをえい航しており、平島付近で解放されるとみられる。
一方、シュワブ前のゲートでは新基地建設に反対する市民らが午前7時ごろから、作業員を乗せたとみられる車両をゲート内に入れない抗議行動を行った。8台が市民の抗議によって、当初入ろうとしていたゲートとは別のゲートから基地内に入った。この抗議行動で一時、国道が渋滞した。
市民らは最大約150人が座り込みによる抗議行動を行っていたが、午前10時ごろに半数が米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設工事への抗議行動のため東村高江に移動した。
【琉球新報電子版】